11月8日・9日と2日間にわたって

和菓子の特別講義を行いました!

 

昨年に引き続き、

京都の 京菓子司 末富

四代目ご主人  山口祥二先生

お越しいただき特別講義・実習をしていただきました!

末富は京都を代表する創業120年以上続く老舗です。

(京菓子司とは京都の御菓子を表すとともに

正確には高い技術をもつその専門の職人が

作るお菓子のことをいいます)

 

今回していただいた講義内容は

◆照葉

◆光琳菊

◆薯蕷饅頭

の3品です!!

 

【照葉】

照葉(てりは)というきんとんです。

きんとんとは上生菓子で季節の果物や季節の花、

季節そのものを表したりと、京菓子の代表ともいえて

お茶席には多く使われるそうです。

今回の実習が11月ということで11月の季節の

きんとんを見せていただきました。

照葉は秋の紅葉を表しています。

真ん中のあん玉に色をそぼろ状のあんを

付けていくんですがその作業が難しいです!

あんを潰さずにつけていく技術が必要です。

その他にももみじの色づいていく様子を

きんとんで表現していただきました。

 

 

【光琳菊】

羽二重餅でおなじみの求肥であんこを

包んでいます。

周りが求肥なのであんこを包むとき

手にくっついて苦戦していました(^_^;)

 

【薯蕷饅頭】

昨年も講義をしていただいた薯蕷饅頭

人数の多いお茶席では薯蕷饅頭がだされるそうです。

たくさんのお饅頭や蒸し物などを蒸すときは

しっかり蒸すために2段ずつしかのせないそうです。

大量仕込みでも一つ一つを丁寧に仕上げていくという

ことを学生達も学んだと思います。

 

 

照葉は11月を表していますが

そのほかにも季節のきんとんがあります。

◎1月 相生(あいおい)

一緒に育っていくという意味もあり

左右で紅白になっておりお祝い事などに使われるそうです。

 

◎2月 紅梅きんとん

 

◎6月 紫陽花きんとん

 

それぞれの季節のきんとんの

説明をして頂きました!!

 

7、8月は夏で暑くあんこの

状態も悪くなるので夏の期間は

きんとん・上生菓子よりも

葛のものや焼き物が好まれるそうです!

 

今回の特別講義で京菓子の歴史や

末富の歴史など講義をして頂きました。

洋菓子も製パンも京菓子も

ものづくりに関しては丁寧さや繊細さ

共通する部分があると思います。

職人の技を間近で見させていただいて

さらに自分の手で触れることができたので

とてもいい経験だったと思います!

学んだことをこれからに生かして

いってほしいなと思います(*´∀`*)