先週の金曜日から選択授業が始まりました。
私は例年通り「カフェ・バリスタコース」で指導(?)しております。
指導というより私が楽しんでいると言っても過言ではないでしょうね(^^;)
昨日も片付けている最中に卒業生が来てくれました!しかも大阪から!!
いや、大阪から学校を目指して来てくれたわけではなくて、
連休で里帰りしたついでに、大阪に帰る前に寄ってくれたんですけどね。
それでも嬉しいですね~、松江駅のすぐ近くにあるとはいえ、
わざわざ顔を見せに来てくれるわけですからね!
大阪のパン屋さんに勤めてるんですが、
当然、朝が早い!鉄板が重い!熱い!等々パン屋さんって大変なんです。
中でも窯番(発酵の終わったパンを仕上げて焼く人)になると、
ずっと熱いオーブンの前でひたすらパンを焼きまくらないといけない
かなりの重労働を強いられます。
慣れないうちは、もう目の前のパンを焼くことで必死なんですよ。
パン生地の発酵具合がまず分からん。
仕上げの仕方もなかなか上手く出来ん→時間かかる→どんどん追われる→
先に入れたパンが焼けて窯出しせなあかん→仕上げられん→更に追われる・・・。
そうすると早よ入れなあかん!早よ出さなあかん!・・・であせると
オーブンの上とか下のふちに腕が当たってジュッとなるんです(泣)
そりゃもう!めっちゃ熱いんですよ!!200度はありますからね~!
すぐに氷でも当てればいいんですが、そんなヒマも無いのが窯番の辛いところです。
熱いっ!→忙しいからほっとく→水ぶくれ→破れる→痛い→傷痕が残る→
何年も消えない→悲しい・・・。
その子(女の子)も今窯番を任されているそうですが、
腕に何本も傷が・・・・!
ちょっと前のものから最新のものまでそれはもう一杯ですわ!
その傷を見てそれが何かが分かるのは同業者くらいで、
知らん人が見たら「この子ちょっとアブナイんちゃうやろか?」
と思われるんちゃうかな~?
痛々しくてちょっとかわいそうな気もしますが、
ええように言うと窯番の勲章みたいなモンですね。
窯番に慣れてくるとそんな火傷もせえへんようになるし、
余裕も生まれて楽しくなってくるんですよ。
実際私も窯番やってるときが一番楽しかったですし。
調子のってくると、「あれ?もう焼くモン無いんですけど?!」
とか言って成形の人を煽ったりしてましたね。
あの頃はしんどかったし熱かったけど、良い経験をさせてもらったなと、
その子の傷を見て久しぶりに窯番やってた頃を思い出しました。
パン屋さんでは生地を捏ねるのももちろん重要なんですが、
一番重要なんはやっぱり窯番やと思います。
”焼き”次第で美味しくも不味くもなるし、
第一印象の「美味しそう!!」もやっぱり”焼き”が大事です。
言えば最後の砦を任されてるという自負を持って
凄い窯番になってほしいと願ってます。
何よりパン屋さんを目指す”ワカモノ”がいるのは
私としてもかなり嬉しいです。
陰ながら応援してるよ!立派なブーランジェになってな~!!