今週の月、火と製菓実習ではOpera(オペラ)を作りました。
写真やら何やらは太田先生がそのうち書いてくれるでしょうから
ここでは書きません。
私自身が作るお菓子で私の大好きな「3大お菓子」というのがあります。
どれも美味しいとは思っていますが、その中でも特に好きな3つです。
今までも何人かの生徒には言ったと思いますが(まぁたぶん覚えてないでしょうが)、
私の選ぶ3大お菓子のうちのひとつがこのオペラなんですよね。
もう25年以上前になります(ここの生徒くらい若かりし頃ですね^^;)。
私の所属する製菓製パン課ではその日に売れ残ったものは、
次の日には全て廃棄処分してました、パンも菓子も全部です。
いや、違いました。お菓子の一部は従業員用に食堂へ、
パンは同じく従業員用に購買部に置いて、激安で食べてもらってましたね。
(パンは特に次の日になるとガクッと味が落ちるので、
作っている身としては、出来れば今日作った物を食べてほしいなぁと
よく思ってましたけど・・・。)
その残りは廃棄処分でしたね。
で、その廃棄する役目が当時下っ端の私で、「あぁもったいなぁ・・・。」
と思いながら捨てるんです。
それと同時に味見をしても良いので、一口かじっては捨てをよくしてました。
(かなり役得ですよね!)
とはいえ人気商品はなかなか売れ残らないので、
食べたことのないケーキも何種類かはあるんです。
先輩方が仕上げているケーキで毎日「あれ食べてみたい!」と思えど、
なかなか返品で戻ってこない日々が続きました。
純情でおとなしい私は先輩がカットしているケーキの切れ端を
食べさせてくださいとも言えず、ただただ返品で戻ってくるのを待つのが
精一杯でした(泣)。
どんだけ待ったことでしょう?遂にこの日がやってきました!!
長い間待ち焦がれていたオペラがやっと私のもとにやってきたではありませんか!
それを食べたときの感動といったら!!
それまでの人生であんなに凝ったケーキを見たことも食べたこともない
青少年には衝撃でした!
随分後になってからですが、そのオペラの切れ端を食べさせてもらいました。
これがまた!めちゃめちゃ旨かったのを覚えてます。
今、私が作っているオペラとは全く違う風貌だったと思いますが、
その頃から私の一番はオペラなんですよね。
パーツ作りから始めると、ものすごく手間ひまのかかるお菓子ですが、
出来上がりを食べたい気分の方が上回るので、作るのが楽しいんです。
・・・で、実習の話に戻りますが、ほとんどの子が美味しそうに頬ばってました。
とても喜ばしい光景で、「そうそう!旨いよなぁ?!」と内心ほくそ笑んでいたところに、
信じられへん台詞が聞こえてきました!
「私、これ無理~!誰かいらん?」
エ~ッ?!無理って何?そんなに不味いの?!
自分が一番気に入ってるお菓子がまさかの全否定ですからね!
むっちゃショックですよ!
何が無理かを平静を装って聞いてみると、
「チョコは好きやけど、チョコケーキは嫌いやし、コーヒーも嫌い。」
だそうな。良かった~!オペラのせいではないんや!!
しかし製菓衛生師科でチョコケーキが嫌いって・・・ねぇ?!