栄養士科2年生が毎年行う「卒業研究」
数人ごとの班に分かれ、それぞれ興味のある分野を
1年間かけて研究します。
今回、その卒業研究として
「高齢者向けの嚥下食レシピ」を研究テーマにした班が
(株)生活デザイン研究所が事務局となっている
「第8回嚥下食メニューコンテスト」に応募し、
見事“審査員特別賞”を受賞しました\(^o^)/★
嚥下食とは、飲み込みや咀嚼といった嚥下機能の低下がみられる場合に、
嚥下機能のレベルに合わせて、飲み込みやすいように形態やとろみ、
食塊のまとまりやすさなどを調整した食事のことです。
4月からレシピ考案に取り組み、試行錯誤しながら
何度も試作を繰り返し、2つの嚥下食を作成しました!
1つ目は、嚥下困難な方には食べにくい「餅」を
嚥下しやすいように工夫してつくりあげた
「出雲ぜんざい~神在月と縁結び~」
餅を嚥下食に変容するのはなかなか大変で、
牛乳を入れてみたり、とろみ剤やゲル化剤の量を
多くしたり少なくしたり・・・。
学生たち自らの提案で色々なことを試した結果、
飲み込みやすい餅を使った出雲ぜんざいを
完成させることができました(^^)
また、紅白の餅は出雲の縁結びを表現しています♪
こちらはコンテストに出品しましたが、
惜しくも入賞することはできませんでした・・・。
そして2つ目!“審査員特別賞”を受賞したのは、
「松江定食
~美味しく食べて元気で長生きしよう~」
宍道湖七珍の1つである、宍道湖の「スズキ」を使った、
スズキのかぶら蒸しをメインとし、
・宍道湖で採れたしじみの味噌汁
・地物野菜を使った煮物
・不昧公のお茶の文化が根付く松江の抹茶を使ったプリン
を嚥下食として作成しました(^^♪
メインに使用したスズキは繊維が多く
嚥下食を作るには工夫が必要です。
ミキサーにかけたり、すり鉢ですったりと
どうしたら食べやすく、飲み込みやすくなるのかを研究しました。
レシピ考案から作成まで、とても時間がかかりましたが、
なんとかスズキのかぶら蒸しが完成!
メインに時間がかかり、コンテストの締め切りまでに
他のメニューのレシピ考案は難しいかなあ…と
思っていましたが、締め切りぎりぎりに
学生たちが素晴らしい結束力!!
みんなで協力し、たくさんの工夫を重ね、
それぞれのメニューに想いのこもった「松江定食」を
完成させることができました(^^)/
頑張って作ったこのレシピを評価していただき
今回「審査員特別賞」を受賞することができました!
ご協力いただいた先生方ありがとうございました。
頑張った嚥下食チーム学生のみなさん!
よかったね~(^^)お疲れ様でした♪