11月19日(木)に調理師科(昼夜間)を対象とした
特別講義を開催しました(*^_^*)!
当校では毎年有名な料理人の方にお越しいただき、
一流の料理の極意を学ぶ、特別講義を開催しています。
今回当校にお越しいただいたのは、イタリアンの一流シェフ、
「リストランテ アルポルト」オーナー 片岡護先生
片岡先生は、日本領事館の総領事付き料理人として
イタリア・ミラノで5年間勤務されていました。
その後帰国され、「リストランテ アルポルト」をオープン。
このお店は東京イタリアンの根幹を担ってきた、
イタリア料理の有名店です!
当校で特別講義をしていただくのは今年初!
テレビや書籍で見ていた憧れの先生の講義とあって、
学生もこの日を楽しみにしていました(^_^)♫
今回は短い時間ではありましたが、
基本のイタリア料理6品を教えていただきました!
まず最初に教えていただいたのは
「白身魚のカルパッチョ」
イタリアでは生の魚を食べる文化があまりないようですが、
生魚が好きな日本人の好みに合うように工夫された、
醤油を使ったドレッシングを教えていただきました!
お客様においしく食べていただくため、
味はもちろん、ひとつひとつの食材の盛りつけや色彩も鮮やかです!
続いて
「かさごのアクアパッツァ」
今回ご用意させていただいた「かさご」は、
「島根県浜田市」で水揚げされたものです。
当校と島根県浜田市は、「進学・就職に関する連携協定」を結んでいます。
水産業が盛んである浜田市は、
地域の食文化を伝える料理人の育成に
力を入れておられ、当校とタッグを組み、
地域活性化を推進しています。
また、浜田市にある、道の駅「ゆうひパーク浜田」にある
レストラン「オリゾンテ」の大山シェフは片岡先生のもとで
修業されていたとのことで、片岡先生はオリゾンテの
アドバイザーにも就任されています!
今回は先生ともご縁のある浜田市で獲れた、
かさごを使ったアクアパッツァを教えていただきました!
「アクアパッツァ」は「気が遠くなるほど美味しい」料理という
意味なんだそう!乾燥トマトを手作りされるなど、
手の込んだ、想いのこもった一品です(^_^)
続いての料理は「茄子入りアマトリチャーナ風」
今回使った茄子は、愛媛県から取り寄せた「絹皮茄子」
皮が絹のようにやわらかく、美味しい茄子です!
写真で上にのっているのは、茄子の皮を油で揚げたもの。
皮まで美味しくいただく調理法を教わりました!
試食もさせていただいたこの料理は、
学生も一緒に調理をさせていただきました。
茄子を油で揚げる作業や、
パスタソースを煮込み、絡める作業をさせていただき、
とても貴重な経験でした(^_^)b
また、元々イタリアの南(ナポリ)の方のパスタであることや
パスタのゆで汁の塩分濃度、「ンドゥイヤ」という初めて聞く名前の
イタリアのソーセージのことなど、
歴史や調理理論、食文化なども交えて説明をしていただきました!
続いて「鶏もも肉のロールロースト
じゃがいものピューレ添え」
じゃがいものピューレをソースのようにやわらかく作ることや
加熱方法なども大変勉強になりました。
そして
「栗ときのこのリゾット トリュフ風味」
栗ときのこが入った、秋の味覚たっぷりの一品です!
調理するときの注意点などを細かく教えていただきながら
学生も一緒に作業をしました。
リゾットは時間がかかる上に手が離せない料理。
火加減や水の調整なども難しく、たびたび先生にチェックを
してもらいながらかたさを調節していきます。
学生も試食をさせていただきました\(^_^)/
チーズたっぷりな濃厚な味で、上にはトリュフが!
トリュフを初めて食べる学生も多く、「美味しい!」と笑顔でした(^_^)
デザートは「ティラミス」
卵の泡立て方、使用するチーズの種類やこだわりの
エスプレッソコーヒーなど、調理をしながら色々なことを
教わり、このティラミスも試食をさせていただきました。
今回の講義の中で6品の料理を教わり、試食もさせていただくことで
見て、聞いて、食べて本物の味を教えていただくことができました。
最後には、学生の質問にもお答えいただきました。
これから進路を選択する学生にむけ、
「お客様に料理を提供するときに大切な心構え」や
「仕事に対する姿勢」など多くのことを教わりました。
ヨーロッパと日本では土地や文化や気候、嗜好など
異なるところも多く、先生は「日本ならではの味」を追求し続けておられます。
イタリアンを研究し、表現し続けておられる先生の講義は
大変興味深く、今勉強をしている学生達にとって
大きな学びになったことと思います。
今回初めて当校にお越しいただきましたが、
またぜひ特別講師としてイタリアンの奥深さを
学ばせていただけたらと思います!
片岡先生ありがとうございました(^_^)