本校では、『介護食士』という資格が取得できます。
調理師科1年制コース(希望者)は3級
調理師科2年制コースでは、1年次には3級、2年次には2級
を取得します。
なかでも、2年制コースで取得する2級の調理実習では、
病院や介護施設などの現場に近い内容を教えています。
食べる方の口腔の状態などに合わせて、
刻んだり、ミキサーにかけたり、とろみをつけたり、
ゼリー状にしたりと、『展開』というものを行っています。
この一手間が、病院や介護施設ではとても大変な作業となります。
しかし、このような工程をしないと食事を食べれない方がいるのです。
どのような内容をやっているのか、少しだけ紹介をしたいと思います。
➡ カレーライス と すいかの展開
➡ 鶏の照り焼き・・・刻んだりの展開前の照り焼きも、
肉を柔らかくする効果のあるキウイフルーツに漬けてから展開
酢豚は豚肉をスライス肉を使用。また餅ゼリー入りのぜんざいを作りました。
➡ パンの展開とキャベツの重ね煮(刻みの展開)とオムレツ(ゼリー食)
就職して現場に入ると、刻んだもの、ミキサーにかけたものや、
ゼリー食など実際に食べることがなかなかできません。
しかし、実際に食べてみないとどんな味がするのか、
食べる方の立場にたって考えることもできません….
実習の時にミキサーにかけたものをみて、
毎年、学生は「わぁ~、すごい」「これは食べれない」
と言います。
しかし、そのように加工しないと食べれない方がいるし、
高齢者だけの食事ではありません。
先日のblogでも書きましたが、スサノオマジックの佐藤選手も
アゴの骨を骨折した時に1ヶ月半ミキサー食を食べていたと
おっしゃていました。
いつ誰が食べるようになるかはわかりません。
ただ、やはり私自身もミキサー食は食べたくありません。
嚥下食がもっともっと良い物になることがこれからの私たちの
課題でもあります。