前回に引き続き、ニュートリー株式会社様にオンラインでの特別講義を実施していただきました。
今回は「嚥下調整食分類2021」についてを中心にお話しいただきました。
この分類、初耳ですって方もおられるかと思います。
実はとても大切な分類なのです。
以前は、嚥下食やとろみを作成するとき、病院や高齢者施設によって基準が異なり、
ある種のフィーチングで作成しておりました。
テクスチャーや見た目などから、
とろみでは「ポタージュ状のとろみ」とか「ヨーグルト状のとろみ」とか…
嚥下食では「ゼリー食」「ソフト食」「やわらか食」とか…
これらは抽象的かつ人によってそのイメージが異なるため、
転院や退院などの際に、その方が食べている嚥下食の状況が正しく伝わらないということが
しばしば発生していたそうです。
これを見直すため、だれが作っても同じ状態の嚥下食を提供できるようにするために
考案されたのが、嚥下調整食分類2021になります(=いわゆる共通言語化)。
嚥下障害の方は、不適切な状態の食材を摂取してしまうと、誤嚥による肺炎を起こし、
最悪の場合死に至ることもあります。
少し難しい話になりましたが、このあたりを実状や例を交えて、
さらには実際の嚥下状態に配慮した商品を見ながらわかりやすく教えていただきました。
関連する場所へ就職する学生にとっては、特に刺激的な内容になりました!!
また、これ以外にも、松江青葉病院の管理栄養士、戸谷先生にも参加いただき、
病院栄養士の仕事や心得など、現場の意見をお伺いする機会をいただいたり、
今回講義をしていただいた松永様からも、
松江市での嚥下食についての取り組みについてや
もうすぐ社会人となる学生たちへエールをいただきました。
私も聴講しながら、同じ栄養士としてグッとくる部分がたくさんありました…!
きっと学生たちにも、そのエールが届いていると思います。
貴重な講義をありがとうございました!!!