栄養士科では毎年、2年生が1年間を通して「卒業研究」を行っています✎
卒業研究では数人の班に分かれて、興味のある分野について研究します。
今年度、その卒業研究として「減塩食」を研究テーマにした班が
若いうちからの生活習慣病一次予防(健康増進・疾病予防)を目的として
減塩食レシピを考案し、日本医療福祉生活協同組合連合会が主催されている
「すこしおレシピコンテスト2020」に応募しました!!
このコンテストには〈1食分のレシピ部門〉と〈惣菜レシピ(単品)部門〉の2部門あり、
今回の研究では、1食分のレシピ部門に応募し、
見事最優秀賞を受賞することができました!!!
すこしおレシピコンテストの名前の由来ともなっている
「すこしお」とは、「少しの塩分ですこやかな生活」を目指す医療福祉生協の
取り組みの総称のことを言います。
その一環として、「すこしおレシピコンテスト」が全国規模で行われています。
このコンテストには、栄養士の中では最も有名な女子栄養大学が後援されており、
審査もしておられます!!
4月からレシピ考案を始め、何度も試作を重ね、
試行錯誤しながら1食分のレシピを完成させることができました!
◆うま味を活かした南瓜ととうもろこしのドリア
◆タラのソテー ~カレーソース添え~
◆テリーヌ風サラダ ~スイートチリソースがけ~
◆すこしおコンソメスープ
◆二層のキウイゼリー 1食あたり(食塩)1.9g
食塩の過剰摂取は高血圧の原因になり、それに伴う動脈硬化の進行により
脳卒中や心不全などの生活習慣病のリスクも高まります。
日本人の食塩摂取量は減少傾向にあるものの、平均摂取量は1日約10g前後と
食事摂取基準の目標量に達していないのが現状です。
また、日本人の食事摂取基準〔2020年版〕では、成人の目標量が
新たに0.5g/日引き下げられました。(男性:7.5g/日、女性:6.5g/日)
この数字だけを見ても、日本人は毎日食塩を多く摂取していることが分かると思います。
味の濃い食事に慣れている人に減塩をしてもらうことは容易ではありませんし、
同じ食事をするなら、いくら健康のためとは言っても
みなさん美味しい食事のほうが良いですよね・・・
食事摂取基準の目標量を達成するためには
1食あたり2.1~2.5gに食塩を抑えなければなりませんが
美味しく!そして塩分量も抑える!
それに加え、見た目も綺麗に!満足感のある献立!
生徒たちもレシピの考案にとても苦労しました(T_T)
減塩をするための工夫として、
だしのうま味やバターなどの乳製品、ベーコンなどの肉加工品を使用しコクを活かしました。
また、香味野菜を使い食材の香りを利用して味に変化をつけたり、
香辛料の辛味や香りで味にアクセントを加えました。
その他、トマトやレモンの酸味を利用したり、汁を具沢山にするなど
1食分の献立にたくさんの減塩ポイントを盛り込んでレシピが完成しました!!
このレシピで当校の栄養士科1年生に実際に作って食べてもらいましたが、
みんな「おいしい!」と満足してくれました(^o^)♪
レシピの考案では、ソースやスープを味良く減塩することが1番大変で
とても時間がかかりましたが、みんなでたくさん調べたり話し合って、
何度も試作を重ねこの献立を完成することができました✨
頑張って作ったレシピを評価していただき
今回「最優秀賞」を受賞することができました!
たくさんの先生方にもご協力いただき、ありがとうございました。
減塩食チームの学生のみなさん!
たくさん大変なこともあったと思いますが
互いに協力しあって本当に頑張ったね!(^^)!
自分達が思っていた以上に良い結果で驚いた様子でしたが
みんなが本当に頑張った成果だと思います☺
よかったね~★お疲れ様でした!